経験談

【体験談】転職・キャリア_総合商社からIT企業への転職経験を語る

  • 自身のキャリア
  • 商社での経験
  • ITに興味を持った理由
  • 転職に踏み切った理由
  • 転職してぶっちゃけどう??

自身のキャリア

キャリアや転職の話しをするにあたり、まずは自分のキャリアについて記載する。

私は、4年前に商社を退職しIT会社に転職した。3年間はIT企業で営業を行い今は投資活動と中小企業のIT支援をメインに行なっている。ITについては、まだまだ勉強をしながらという状況である。

商社時代は、国内の大手自動車向けに鉄を販売し、その後、いわゆる発展途上国と言われる国でローカルの鉄鋼加工メーカーを買収し、現地で駐在しながらマネジメントをしていた。そして日本に帰国し、IT企業に転職したという経歴である。

商社での経験

商社での業務は、非常に大規模なビジネスに携わることができる反面、プレッシャーや忙しさたるや尋常ではなかった。これは国内でのビジネス、海外での駐在双方に言えることである。

大手の商社というのは面白く、決して大企業のみと取引があるわけではないのだ。世界を代表する有名企業から中小企業まで多くの企業と取引を行う。入ってみなければ分からないその業界、ビジネスの「常識」が見えるわけである。このビジネスの常識が見えてくると、良くも悪くも様々情報が繋がり判断の幅が広がるのだ。

また、若くして駐在経験を得ることも利点の一つだ。私にとって、この駐在経験は非常に辛くまた、考えを大きく変えるチャンスでもあった。言語が違い、民族が違い、宗教が違い、持っている情報が異なると、コミュニケーション自体がこうも難しくなるのかと手を焼いた。

社会の縮図や人間の欲求はそう大きく変わらないことを学習し、一方で人の考え方の違いや欲求を理解しながらビジネスを進めていくという経験は何事にも変えられなスキルとなる。若くして人の違いを受け入れ、お金を稼ぐという難しい経験を給与をもらいながら出来るのは、貴重だ。

ただ、メリットばかりではない。大企業全般に言えるが分業制が進んでおり、組織の歯車というか、非常に部分的かつ創造的でないな業務に従事する確率も非常に高く、その時はある意味楽でもあるが、詰まらなさを感じる。

ITに興味を持った理由

さて、そんな中でIT業界に興味を持ったのはなぜか。

正直、もともとIT関係に詳しいわけでも特段業界に大きな魅力を感じていた訳ではない。それでも「必要性」を強く感じたのだ

私がいた鉄の業界は、日本では最も古く、商習慣含めかなりレガシーが蔓延っている。私はこの業界が好きであったし社会人として大きく成長させてくれたと思っている。一方で、レガシーが多いゆえ、そのサプライチェーン上で非効率が故に苦労を重ね、辛い思いをしながら働いている人も多いと感じていたのだ。非常に奢った考えだが、私自身がITを学習しこういった非効率を解消し業界に恩返しできないかと思ったのだ。

転職に踏み切った理由

上記の通り興味をもったことが最も大きな理由だが、転職というのはそれだけでは中々難しい。家族もいれば、給与も下がることが決まっていた。また、ITに関して無知な私を拾ってくれる企業がいるのか、転職したとしてまともに仕事ができるのか大きな不安があった。

それでも踏み切ったのは、考え方として投資に近い。将来、M&Aに関するスキル、ITリテラシー、業界に関する専門性の高いスキルは絶対にペイすると判断した。これは企業を渡り歩くにも独立するにも同じである。絶対に中途半端にならないと決意し、興味と社会への貢献を目指し転職を決意した。ちなみに面接もこれと同一の「気持ち」で通った感じである。

転職してみぶっちゃけどう??

一言でいうと良かったというのが結論だ。

給与はやや下がったし、知識面で6ヶ月くらいは非常に苦労した。また、知識の次はITの必要性や有用性を顧客に理解してもらうことに苦労し、営業としてのノルマにも苦労した。

ただ、やはり新しいことを行うことは楽しく、様々な業界や人と出会い、提案を行うのは楽し。そして、ITによる効率化や売上向上の成果が定量的に出た時は非常に嬉しくもある。ITは決して万能ではないことも理解した。一方で必要性も理解した。

自身はこれからITについてもっと深く理解し、レガシーと戦っていきたいと思う。より多くの人が働きやすく、企業本来の価値を出せるよう微力ながら貢献出来ればと思っている。

ABOUT ME
kotaro@1988
昭和63年生まれの体育会系♂/ 新卒で総合商社に入社/新興国での駐在期間は、買収したローカル工場のマネジメントを経験/その後、外資系IT企業に転職し営業職として勤務/現在は株式投資と中小企業向けのIT活用を支援/ ゴルフ・株式投資