- データの一元化とは何か
- なぜデータの一元化が必要なのか
- データの一元化を行うべきタイミング
- 一元化を行うことで変わるビジネス
データの一元化とは何か
ここで明確に定義しておきたいのは、一元化とは、単にデータを一箇所に集約することとは異なる。
一箇所に集約し、必要な情報をクイックに活用できる状態がデータの一元化である。
なぜデータの一元化は必要なのか
必要性としては、①生産性の向上と、②全体最適を実現するためである。
生産性向上
営業活動、製造活動、マーケティングなど何でもいいが人に何を報告しているでしょうか??
生データを報告しているであろうか?恐らく異なります。
情報を共有しているのです。
情報とはデータに何らかのプロセスを加え加工したもののことを言います。
例えば、不良率、製品の稼働率、工程能力、物流コスト、、、
常にデータにプロセス(加工や計算)を加え情報をアウトプットしています。
そのアウトプットの質を他人は評価し、意思決定を行なっている。
データが一箇所に集約され、それが使いやすいように加工されていたら、
どれだけ生産効率が上がるかは明確でしょう。
全体最適
例えば、A-B-Cという3つの工程で生産される製品があるとする。
AはA、BはB、CはCで個別の管理値測定のみを行った場合、
ボトルネックの発見は可能であろうか?当然、全工程を通貫した上での最適な
手を打つことは難しくなります。
これは、マーケティング・成約活動・契約後サポート活動という営業関係の工程においても同様です。
組織は常に全体を見て、ボトルネックがどこにあり、その改善には何が必要なのかを考え必要な対策を打つ必要があります!!。この一連の活動を行うためにデータの一元化が必要で、これが出来ている状態でないと投資判断や経営難易度が一気に上がるのです。
データの一元化を行うタイミング
結論、今すぐに!!!
事業の売却を考える際も今後、企業データの管理能力は問われてくる可能性が高い。
一方で、全てのデータを即座に一元化することの必要性は検討すべき。
当然効果の低い、データとデータの組み合わせも存在する。
それらは優先順位を下げれば問題ない。
一元化することで変わるビジネス
一元化とは、複数のデータを一箇所にまとめクイックに使用できる状態にすることだ。
商社が取引業社の設備情報・販売データ・不良率を一元化するとどんなビジネスが可能か。
物流業社が顧客ごとの納期変更頻度や内容に関するデータを一元化し分析を行うと作業者にどういった示唆を与えることができる。
介護事業社が顧客データと健康データを一元化し分析することで何が見えるだろうか。
賃貸業社が自社の物件位置情報とセキュリティー企業がもつ防犯データをかけ合わせることで、顧客にどういった商売が可能になるだろうか。
ペットフード販売企業が、ペットデータを一元管理する仕組みを作るとどういったサービスが可能になるか。
一元化し、多面的に分析することで、これまでにない新しいビジネスが生まれる。
クリエイティブとは何かと何かを掛け合わせる力である。
一元化することで、掛け合わせの効果測定が迅速化しビジネスが加速する。