デジタル化

市場価値が上がる!? 企業が出来て「いない」IT化の手順と30代で身につけるべきスキル!!

対象者:IT化を成功させたい人、起業したい人、IT企業に転職したい人

  • 焦っている企業と迷える経営者
  • IT営業に騙される!?
  • IT化の正しい手順とは何か!!
  • 身につけるべきスキルと市場価値

焦っている企業と迷える経営者

筆者は中小企業を中心としたIT支援を行なっているが、特に地方の中小企業では問題課題が山積みである。

人が取れない。

従業員の質が低い。

売上が上がっていくイメージが持てない。。

何十年も新サービスなんか提供していない。。。

そんな中、世代交代により経営者が今の社長から息子・娘に交代するという場面も増えている。

鼻息荒き若き経営者の皆さまは、野望と純粋な思いから企業変革へ取り組む。その一環が「IT化」なのである。

ただ、冷静に考えてみよう。

企業経営も初めて。IT化に取り組むのも初めて。。。成功しますか????

IT営業に騙される!?

IT営業は実に巧みである。

こういった弱みにつけ込み、自社の製品アピールと成功事例を雄弁に語り、不安と希望に満ち溢れた若き経営者を翻弄していくのだ。

ただ、IT営業は変な製品を売っているかと実はそうでもない。今の世の中、IT製品は洗練され、非常に質の高い製品やサービスは多いのである。

では、何が問題なのか。

そう。焦りである。早く何とかしたいという経営者と、早く売って自分の手柄にしたいという営業のエゴが混じり合い、経営者は「即決」というリスクの高い判断を下してしまう。投資で必ず失敗するお決まりのパターンだ。

焦りによる即決と短期間で決断することとは異なる。

焦りとは、感情による即決という蛮行を生み出すファクターである。感情ではなく自社の課題を深く理解していて、それにIT活用を行うことで解決する可能性を抱けるのであれば短期間の決定は何ら問題ない。

と、いうより不必要な検討時間が無駄になるケースもある。

よく、優秀な経営者は決断が早いというが、それは自社の課題と理想の解決法を常にイメージしているから、当てはまる製品に出会った時に素早く判断できるのだ。

ただ、それが出来る組織や経営者は実に少ない。自社の課題を深く理解していない or ITを理解していないかのどちらかである。(分かっていてもハレーションを過度に恐れ変化を生み出すことが出来ないのは、また別問題である。はっきり言うとそれは論外である。変化できない企業は残念な運命で終わってしまう

IT化の正しい手順とは何か!!

本題であるが、IT化には実は手順や踏むべきステップが存在する。それが以下の通りだ。

  1. IT化を進めるという意思が経営層にある
  2. 「企業のビジョンと戦略を基礎に」IT化ビジョンと戦略を定義している
  3. 各種IT製品を何に使うか定義付けが行えていて、従業員に浸透させる体制がある
  4. IT導入の効果を計測出来るKPIを設定している
  5. KPIやROIを元にITツールの改善や入れ替えを検討する

私が担当する多くの企業は②、③のステップをスルーする。結果、他人や従業員に迷惑をかけるのである。

身につけるべきスキルと市場価値

しかし、この②と③ができる人員が非常に少ないのである。IT営業やSEは企業経営を知らず(財務諸表すら読めない人も多い)、経営者はITについて高校生より無知なケースも多い。

そう。これからビジネスになるポイントは、圧倒的②と③なのである。

企業戦略を理解し、そのためにIT化をどのように進めていくか定義するスキル。導入したITの使用範囲(どのツールで誰が何をするか)を定義するスキル。この2つを身に付ければスキルとしての市場価値は高く、多くの企業に貢献できる可能性が非常に高くなる。

ただし、これは一朝一夕に獲得できるスキルではない。何でもいいので一度事業責任者を経験し(マネージャークラスでは弱い)、IT企業(製品売りをする普通のSaaS企業では不十分。Google, AWS, Salesforceなどは個人的良いと思う。)に入ってIT製品や事例を勉強しまくる。経営の難しさを知り、ITの有用性と限界をしる。近道はない。この道しかないのだ。

ABOUT ME
kotaro@1988
昭和63年生まれの体育会系♂/ 新卒で総合商社に入社/新興国での駐在期間は、買収したローカル工場のマネジメントを経験/その後、外資系IT企業に転職し営業職として勤務/現在は株式投資と中小企業向けのIT活用を支援/ ゴルフ・株式投資